アメコミと同人誌とインターネット(97.7.5)


 東京のコミケットに行くのが楽しくてしょうがない時期があった。なぜなら、コミケットだと福岡でまず手に入らない研究誌系の同人誌が手には入ったから。たとえば、僕の好きなアメコミの同人誌なんか、東京でしか絶対に手に入らなかったのだ。サークルの所に行って新刊がなかったときの落胆は、それはもうすごいものだった。

 ところが、最近はコミケットに行けても、(ちなみに今年の夏は行けそうにない)昔ほどときめかなくなってしまった。なぜだろうと考えてみるに、研究誌系の同人誌のほとんどがインターネットのホームページで代用がきくようになってしまったからというのがどうも原因らしい。

 アメコミの例でいけば、小学館の「マーヴルX」などでアメコミの翻訳をなさっている海法紀光さんの「Nori's Amecomi-Page」を読んでいると、大きなアメコミのニュースはたいてい伝わってくるし(特にここの伝言板は情報の宝庫です)、ここからリンクされている国内外のアページをたぐっていけば、アメリカのリアルタイムな情報とかも(ほとんど英語だが)いくらでも手に入れられる。
 コミケとインターネットのホームページはとても似ているという指摘は多くの人がしているのだけれど、コミケにおいて主流でない、研究誌系の方がよりホームページと相性がいいというのも、なんだか皮肉だ。

 以前は、こういったサークルがコミケに参加しなくなるということも起こってきて、コミケの持っている広がりが失われるというパターンもあるのかもしれないと思っていたのだけど、逆に同人誌経験のない人が、ホームページからコミケというパターンも今後あり得るのかなという気がしてきた。
 何しろページを作る楽しみは知っているし、コンテンツもすでにある。それを本用に加工すればいいのだから、ゼロから作るよりはるかに楽だ。それになんといっても、「本」という形になる楽しさ、直接お客さんが買ってくれる楽しさは、ホームページだけでは味わえない。

 そうなってくると、いずれホームページの作者はイベント主催者にとって重要なお客さんになってくるのかもしれない。あとはいつインターネットでサークル参加の申し込みができるかだな。


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