【ポケモン同人誌事件】
今回の事件に関して、作者本人から直接お話をうかがう機会を得たので、ここに掲載したい。現時点で話せないことなどもあるようで、細かい内容についてはあまり触れていないが、事件の状況を伝える生の声として読んでいただければと思う。
【作者のお話】
事前に警告とか改善勧告とかはなかったんです。逮捕当日の朝に、いきなり何の前触れもなく警察の人がやってきて家宅捜索を始めるし、地元の県警ではなくて京都府警だったので、最初はたちの悪いいたずらだと思って、何度も警察手帳を確認させてもらったくらいです。結局、1時すぎに逮捕という形になって、すぐそのまま新幹線で京都に護送されてしまいました。
後から知ったことなんですけど、警察は逮捕の数ヶ月前から証拠固めに動いていて、8〜9月くらいからすでに私の張り込みなんかも行われていたそうです。京都ナンバーの車がマンションの前によく止まっているなあ、くらいは思っていたんですが、まさか私が見張られていたなんてまったく考えてなくて。
留置所は寒いし、床は堅いし、自宅に戻ってきてからも2、3日は身体がこわばっていたくらいです。
結局、逮捕による2日間に勾留10日、さらに勾留延長が10日ということで、都合22日間も勾留されました。この程度の事件で、こんなに勾留されるのはめずらしいみたいです。
警察は私の本を買った方に会いにいったり、関西の同人誌即売会を見にいったりして、さらにいろいろと情報を集めていたようです。前例のないタイプの事件なので、同人誌の世界のこととか、なかなか把握できなかったようですね。
勾留中は、事件に関する報道内容などはいっさい見せてもらえなかったです。新聞は読めるけど、該当記事があると切り抜かれてるし。一度ラジオで事件のことが流れかけたんですけど、あわてて切られてしまった。
ですから、事件がどのように報道されているかは、手紙や戻ってきてからの情報で知ったんです。
逮捕そのものに対して悪意のある言われ方をするのは、まだ仕方がないとあきらめていたんですが、私のイメージやプライベートな情報を、何の根拠もなく書いているのには怒りを覚えます。
私、いままで「派手だね」と言われたことはあったけど、「暗いね」なんて、一度も言われたことないんですよ。職業だって無職ではないです。職場の名前も住所も取り調べを受けているというのに・・・。
なんだか、同人誌をやっている人のイメージを無理矢理何かの型にはめようというマスコミの悪意を感じます。
本についても、900円などという高い値段で領布したことは一度もありません。印刷所だって市内ではないし、ページも実際には32ページなのに、29ページになってたり。奇数ページの本なんてあり得ないことくらい、普通にちょっと考えれば、誰でも分かるじゃないですか。
一般紙の新聞記者すら、なんの調査もしないで、こういういい加減な記事を書いているというのは、悲しくなってきます。
いろいろ噂も広がっているみたいだけれど、自分が経験した本当のことは、できれば同人誌という形ででも発表したいと思っています。この事件って、同人誌をやっている誰もが降りかかる可能性のあることだと思いますし。できれば、この事件に対するみなさんの考えとか意見とかも聞いてみたいです。
パロディはもう書けなくなったけど、オリジナルという形ででも、活動は続けたいなあ、と考えています。